修験道Q&A


 

 

みなさんが疑問に思うことをQ&Aにしてみました

 

峯龍の考察も合わせてご覧ください


Q. 修験道は仏教ですか?

A.

本来は神仙道や日本古来の神道的な行法だったのですが、仏教の伝来に伴って初期の密教なども取り込み、時代の流れの中で真言密教、天台密教などの影響を大きく受けています。また政の判断で各仏教・密教宗派に入らならければならない時代もありました。

 

現代は①密教系などの仏教の僧侶が行法の一環で取り込む。②修験道寺院の修験行者が宗旨として取り組む。③神道系神職が取り組む。④一般の修行希望者が講社などに入講して取り組む。⑤一般の修行希望者が体験修行などに参加し取り組む。などとなっていますが、修験道自体は仏教そのものではありません。様々な信仰形態や行法が混在しており最も日本人的な修行法かも知れません。


円泉寺にて正月のお焚き上げ
神道、密教、修験道

Q. 厳しい修行のイメージがありますが、体力のない人は修行できないのですか?

A.

確かに山岳信仰であることから山々を駆け登り、瀧に打たれ、など厳しい修行の一面もありますが、本来の目的は山や森に入り、人間の持つ六根を研ぎ澄ませ森羅万象(大自然・神仏)と感応することから生じる力で庶民救済のために祈り役立てるための修行です。※六根:目、耳、鼻、舌、身、意

 

体力がない方や初心者の方は、男女の別なくご自身に可能な範囲から大自然の中に入ってみましょう。

地 水 火 風 空 識

意識を変えるだけで普段とは違った感覚に気づくことができます。

 

このことが修験道修行の第一歩です。峰々を見つめ、風の音を聞き、花々の匂いをかぎ、水を味わい、神聖な気に触れ、命の恵みに感謝し、大自然の息吹を感じることが修験の道に繋がります。



Q. 天空山武蔵求道堂「秩父曼荼羅小屋」は修験道のどちらかに所属しているのですか?

A.

天空山武蔵求道堂「秩父曼荼羅小屋」は宗派や会派には所属しておりません。単立の神仏習合道場で宗派に拘わらず垣根のない修験の場ですが、武蔵求道之会は大峯修験講として大峯山龍泉寺に正式に登録された講社となります。

また先達補任などの修験道の資格は全て大峯山龍泉寺より補任いただいております。

なお、当堂主は大峯修験道の正大先達であり、大峯山龍泉寺にて當山派修験得度した修験僧侶でもあります。



Q. 修験道の先達について教えてください

A.

修験道の宗派やお寺などにより異なりますが、大峯山龍泉寺に係る基準でお伝えすると、大峯山(山上ヶ岳など)を中心に3年3回以上登拝し、講社などに推薦されて少先達の補任をいただきます。

少先達の補任を受けると袈裟や装束、法具などの所持着用の許可をいただきます。

 

その後は、5、8、15、33といった数の修行年数や登拝回数により中先達、大先達、正大先達と階級がありますが、修行の到達状況などにより変動はあります。その他の課題としては般若心経が暗記できていることなどがあります。

お経については仏教や密教の僧侶ではないので一般的な修験勤行式に対応できればよろしいかと思います。


龍泉寺 岡田院主と
龍泉寺 岡田院主と

Q. 瀧行のみを修行したいのですが指導可能でしょうか?

A.

本来瀧行は様々な修行の中の一部です。修験道や密教、神道、武道などでもその修行の一環で行うものです。大峯修行でも山に入る前に禊として瀧行や水行を実施しており指導しております。ただしあくまでも修験道の一環ですので瀧行のみの指導は現在行っておりません。ご相談いただいた場合は、ご紹介できる指導道場があります。



峯龍の考察

「大峯修験神法之道」

1、考察

森羅万象(大日如来)を本尊とし、自然を経典として学び、自然を感じ、自然を道場とし自己の心身を鍛え、修行得験之道を宗とする。依って特定の経典はないが、象りとして神道、密教、道教などの経典を活用する。

 

勤行・修法は神仙・道教・陰陽道などの影響も在るが神仙・道教・陰陽道そのものではない。

古の神道神法を含むが現代神道ではない。

密教・仏教を基に整えたが密教・仏教そのものではない。

 

森羅万象の智慧と本質を学び、心身を修め、その験力を以て全てを救済する為に祈願し、健全な社会実現に寄与するものが修験道であり、行者である。またその源流を大峯修験神法之道と考え察するもの也。

 

2.現代の信仰

 日の本の国は、古来の自然信仰に始まり外来の神仙信仰、道教、神教、仏教、密教、陰陽道などと習合し独自の信仰文化を発展させてきた。現代日本の信仰は、神道、仏教、密教などに整理されているが、本質的には古来の流れが民俗信仰に伝承され、その民俗信仰が内蔵されているものである。この流れを最も色濃く残しているものが本来の修験道である。


  『役行者御口訣』

護摩は虚空を以て道場となし、樹下石上を以て檀となし、草葉を以て供具となし、胸中の文字を以て燈明となし、土塊を以て炉となし、樹林を以て表の木となし、草木緑陰を以て壇汲水となし、備火一一表示す。

衆生の塵を以て薪となし、行者の智火を以て火となし、行者の智水を以て洒浄となし、扨を以て大小の杓となし、行者の心王大日を以て本尊となし、草木樹林を観じて三部五部の諸尊となし、水声風音を聞いて真言となし、挙手同足を以て印契となす。かくの如く観念して修すべきものなり。

修験道において最も重要なる法儀とされ山上あるいは聖庭において独特の厳粛にして荘厳なる典儀が数々執行される